2026.6.23
Wall Art なかむら ずい 展 -叢にて- 2026/6/23-7/21
なかむら ずい 展 -叢にて-
2026/6/23-7/21
10:00-20:00
金沢市を拠点に活動する筒描染(つつがきぞめ)作家・なかむらずい氏の展覧会を、イタリアンレストラン&カフェ・La RINA (金沢・香林坊)のカフェスペース壁面にて開催いたします。金沢・香林坊にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
叢(くさむら)について
人の内側には庭があると思っています。人生の様々な出来事が輪郭を描き、言葉や旋律が根を張り、光や大気の記憶が色彩に変化していく場所です。その庭のあちらこちらに生い茂る草花の中に分け入り、耳を澄ませ、匂いを嗅ぎ、ただ目を瞑って呼吸をし、そしてまた開けた場所に出て遠くを見つめる。過ぎゆく日々の流れの中でふと立ち止まり、そんな時間を持ちたいと、道端の小さな植物達を見るにつけ思います。(なかむら ずい)
<プロフィール>
1989年 埼玉県生まれ
2012年 女子美術大学短期大学部 造形学科 デザインコース(テキスタイル) 卒業
2013年 女子美術大学短期大学部 専攻科 デザインコース(テキスタイル) 修了
2018年-2021年 女子美術大学短期大学部 デザインコース テキスタイルデザイン研究室 助手
2024年-現在 金沢卯辰山工芸工房 染工房 技術研修者
<ステートメント>
描きたいと思った情景や色彩を、植物の姿に寄せて染めています。あるいは描きたいと思った花に、情景や色彩を落とし込んでいるとも言えます。あくまで経験したこと、見聞きしたことに根ざしています。一輪の花を描くときには、出会ってきた人々や本の一場面などが浮かび、風景を描くときには、幼少期を過ごした田舎町の草っ原や庭の様子などを辿っています。そして日々、写真を撮り(専らスマホですが)、スケッチをします。私にとって描くことは、例えば冬の匂いや、よく口ずさむ歌、絵本のページをめくる感覚のような何かしらの空気を頭の隅に感じながら、色や形を再構築していく行為です。これを「記憶と観察の間に漂うリアリティーを探すこと」と呼んでいます。この過程で絵に性格が生まれ、時に歩き始めたり語りかけてくるようになり、そこから題名もとい名前がつきます。
筒描染は、どんなにキチッと描いてもどこかゆるやかな雰囲気を残してくれる技法です。筒と言っても円筒状ではなく、柿渋紙やフィルムをアイスのコーンのように円錐状にしたもので、この先端から糊と呼ばれるペーストを絞り出しながら描いていきます。構造としては、お菓子のアイシングに似ています。中でも、私は染料を予め混ぜた色糊と呼ばれるものを用い、全工程を筒描きのみで描いています。色糊は着色防染という性質を持ち、独特のマットな発色をします。絵具や彫刻のような物質感や存在感を出すことはできませんが、そっと寄り添う柔らかさがあります。これは筒描染に限らず、染色全般にも言えることで、布という素材の魅力によるところも大いにあります。
何故染めなのか、何故筒描染なのかと良く問われます。ただそれが自分にとって自然な行為だから、という事に尽きるのですが、絵画にも、身に纏うものにも、立体にもなりうる布という媒体の自由さと、絵とも染めともつかない筒描染の面白さに、未だ飽きることがないからとも言えるかもしれません。
先日、久しぶりに一輪の花を家に持ち帰り、飾りました。すると、部屋が呼吸を思い出したかのように生き生きと色を持ち始めたのです。私の目指すアートもこういうものです。花のように生活に色彩を投じ、目の端に映ると嬉しいもの、機嫌良く眺めていられるもの、温かい存在を思い出させてくれるものを描いていきたいと思います。
叢について
人の内側には庭があると思っています。人生の様々な出来事が輪郭を描き、言葉や旋律が根を張り、光や大気の記憶が色彩に変化していく場所です。その庭のあちらこちらに生い茂る草花の中に分け入り、耳を澄ませ、匂いを嗅ぎ、ただ目を瞑って呼吸をし、そしてまた開けた場所に出て遠くを見つめる。過ぎゆく日々の流れの中でふと立ち止まり、そんな時間を持ちたいと、道端の小さな植物達を見るにつけ思います。
・Instagram:https://www.instagram.com/zuinakamura/
<会場>
LaRINA
〒920-0961 石川県金沢市香林坊2丁目1-1
クラソ・プレイス香林坊 G階(せせらぎ通り側)
TEL:076-222-0141
定休日:Instagram参照
<展示に関する問合せ先>
金沢市東山1-13-10 縁煌
TEL 076-225-8241
https://www.enishira.co.jp
https://www.instagram.com/enishira_kanazawa/